気候変動と健康
重要事項
- 気候変動は、健康の社会的、環境的決定要因、例えばきれいな空気、安全な飲み水、充分な食糧、安全な住居などに好ましくない影響を及ぼします。
- 2030年から2050年までに、気候変動が原因で、栄養不良、マラリア、下痢や熱中症で死亡する人が年間約25万人増加すると予測されています。
- 健康への直接的な損害コスト(つまり、農業や水、衛生などの健康を決定づける分野のコストを除外したとしても)は、2030年までに年間 20 ~ 40 億米ドルに達すると推計されています。
- 保健インフラが脆弱な地域、その多くは発展途上国ですが、備えと対応への援助なしには気候変動の影響を抑えることができません。
- 輸送、食糧、エネルギー使用の選択の改善を通じて、温室効果ガスの排出を削減することができれば、とりわけ大気汚染の減少によって健康の改善を図ることができます。
ⓒWorld Health Organization
文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。