インフルエンザ (鳥その他人畜共通 )

重要事項

  • 人は、A(H5N1)型、A(H7N9)型やA(H9N2)型の鳥インフルエンザウイルス及びA(H1N1)型や(H3N2)型の豚インフルエンザウイルスのような鳥、豚その他人畜共通インフルエンザウイルスに感染することがあります。
  • 人間への感染は、主として感染した動物や汚染された環境に直接接触することで感染し、これらウイルスはヒト-ヒト間の持続的な感染能力は獲得していません。
  • 鳥、豚その他人畜共通インフルエンザウイルスのヒトへの感染は、軽微な上気道感染(熱と咳)、早期の痰から、急速に進行して重篤な肺炎、ショック状態を伴う敗血症、急性呼吸不全、更には死亡までを引き起こすことがあります。結膜炎、胃腸症状、脳炎及び脳症についてもウイルスの亜型により程度の差はあるが、報告されています。
  • A(H5N1)型やA(H7N9)型ウイルスの人への感染例の大部分は、その生死にかかわらず感染した家禽類に直接もしくは間接的に接触したことに関連しています。発生源である動物での疾病コントロールは、ヒトへの疾病リスクを減少させる上で決定的に重要です。
  • 水鳥がインフルエンザウイルスの巨大な隠れた貯蔵所となっているために、根絶することは不可能です。ヒトにおける人畜共通インフルエンザ感染は今後も継続して発生する可能性があります。公衆衛生リスクを最小化するためには、すべてのヒトへの感染を組織的に研究することによる動物集団と人間集団双方における質の高い調査及びリスクベースのパンデミック計画が必須です。

本件ファクトシートについては厚生労働省検疫所ホームページでも全文の日本語訳が公開されていますので、ご参照下さい(改訂前)

厚生労働省検疫所ホームページ :インフルエンザ(鳥その他人畜共通 )について (ファクトシート)

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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