ジフテリア

キーファクト(主要な事実)

  • ジフテリアは細菌によって引き起こされる病気で、上気道に感染し、まれには皮膚にも感染します。 また、心臓や神経を損傷する毒素を産生します。
  • ジフテリアはワクチンで予防可能な病気ですが、免疫を産生し、維持するためには複数回の接種と追加接種が必要です。
  • 予防接種を受けていない人、または予防接種が不十分な人はこの病気にかかるリスクがあります。
  • ワクチン未接種の場合、適切な治療を受けなければ、ジフテリアは症例の約 30 % で死に至る可能性があり、特に幼児は死亡リスクが高くなります [1] 。
  • 最近のジフテリアのアウトブレイクは、生涯を通じて地域社会で高いレベルのワクチン接種率を維持することの重要性を強調しています。
  • 2023年には、世界の推定 84 % の子どもたちが、乳幼児期に推奨されている 3 回接種のジフテリア含有ワクチンを接種しており、16 % は未接種または不完全な接種となっています。 国によって、あるいは国内でも、接種率には大きなばらつきがあります。

[1] Truelove SA, Keegan LT, Moss WJ, Chaisson LH, Macher E, Azman AS, Lessler J. Clinical and Epidemiological Aspects of Diphtheria: A Systematic Review and Pooled Analysis. Clin Infect Dis. 2020 Jun 24;71(1):89-97. doi: 10.1093/cid/ciz808. PMID: 31425581; PMCID: PMC7312233.

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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