電子機器廃棄物

キーファクト(主要な事実)

  • e-waste (電気電子機器廃棄物) は、世界で最も急速に増加している固形廃棄物のひとつです [1] 。
  • 2022年には、世界全体で推定 6,200 万トンの e-waste が発生しましたが、正式に回収 ・ リサイクルされたと記録されたのはわずか 22.3 % でした [2]。
  • 鉛は、e-waste が非公式な活動(野焼きを含む)によってリサイクル、保管、廃棄される際に環境中に放出される一般的な物質です [3]。
  • 非公式な e-waste のリサイクル活動は、健康にいくつかの悪影響を及ぼす可能性があります。 特に影響を受けやすいのは子どもと妊婦です。
  • ILO (国際労働機関) と WHO は、世界中で非公式なリサイクル部門で働く数百万人の女性や児童労働者が、有害な電子廃棄物にさらされる危険性があると推定しています [4 , 5]。

[1] Tackling informality in e-waste management: the potential of cooperative enterprises. Geneva: International Labour Organization; 2014

https://www.ilo.org/sector/Resources/publications/WCMS_315228/lang--en/index.htm

[2] Balde CP, Kuehr R, Yamamoto T, McDonald R, D’Angelo E, Althaf S et al. The Global E-waste Monitor 2024. Bonn, Geneva: International Telecommunication Union, United Nations Institute for Training and Resources; 2024.

https://ewastemonitor.info/

[3] Widmer R, Oswald-Krapf H, Sinha-Khetriwal D, Schnellmann M, Böni H. Global perspectives on e-waste. Environ Impact Assess Rev. 2005;25(5):436-458.

[4] Child labour: global estimates 2020, trends and the road forward. Geneva: International Labour Organization; 2021.

https://www.ilo.org/ipec/ChildlabourstatisticsSIMPOC/lang--en/index.htm

[5] Children and digital dumpsites: e-waste exposure and child health. Geneva: World Health Organization; 2021.

https://apps.who.int/iris/handle/10665/341718

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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