脆弱性骨折
キーファクト(主要な事実)
- 2019年には、世界全体で 1 億 7800 万件の新たな骨折が発生しており、1990年以降、新たな骨折の絶対数は 33.4 % 増加しています。 その要因の一部は、人口増加と高齢化です。
- 同年、骨折の急性または長期症状の有病率は 4 億 5500 万件で、1990年以降、絶対有病率は 70.1 % 増加しました。
- 2019年には、骨折による障害生存年数 (YLDs : years lived with disability) は世界全体で 2580 万年に達し、1990年以降の絶対 YLD の 65.3 % 増となりました。
- 骨折は高齢者、特に高齢の女性に起こりやすいものです。
- 高齢者の骨折のほとんどは骨の脆弱性によるもの (脆弱性骨折) で、立った高さから落ちるのと同等かそれ以下の高さから落ちるのと同等と定量化された機械的力 (低エネルギー外傷として知られています) によって発生します。
- 世界的な人口増加と高齢化により、脆弱性骨折を主な要因として、世界全体での年間骨折発生率は今後も増加し続けると予想されています。 しかし、個人の脆弱性骨折リスクは予測可能であり、効果的な介入によってこれらの骨折を予防することができます。
ⓒWorld Health Organization
文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。