高温と健康

重要事項

  • 気候変動により、人々が暑さにさらされることが増加しており、この状況は続くでしょう。地球規模で、極端な高温現象が頻発し、継続時間が長くなり、規模が大きくなっていることが観察されています。2000年から2016年の間に、熱波にさらされる人々はおよそ1億2500万人増加しました。2015年だけでも、平年よりも1億7500万人の多くの人々が熱波にさらされました。
  • 単回の事象でも数週間続き、連続して発生することで、重大な過剰死亡をもたらします。2003年、ヨーロッパでは6~8月に生じた熱波の結果、70,000人が死亡しました。2010年、ロシア連邦では44日間の熱波の間に56,000人が過剰死亡しました。
  • 極度の暑さにさらされると、すべての人々は広範な生理学的影響を受けて健康状態を悪化させ、早期死亡および障碍をもたらします。
  • 暑熱による健康への悪影響は予測可能であり、公衆衛生上の対応によって多くが予防可能です。WHOは、極度の暑さへの対処について、一般の人々および医療専門家のための公衆衛生指針を発表しています。
ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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