D型肝炎

重要事項

  • D 型肝炎ウイルス (HDV) は、増殖のためB型肝炎ウイルス (HBV) を必要とするウイルスです。
  • 世界人口のおよそ 5 % が慢性の B 型肝炎と D 型肝炎ウイルスに感染しています。
  • D 型肝炎の感染は、B 型肝炎と D 型感染が同時に生じるか (同時感染) 、B 型肝炎に感染した後に D 型肝炎に感染した場合に生じます (重複感染) 。
  • 土着の人びと、血液透析を受けている人々、薬物注射をする人々は、B 型肝炎ウイルスと D 型肝炎ウイルスに同時感染する可能性が高くなります。
  • 世界の D 型肝炎の感染者は1980年代から減少しており、これは主として B 型肝炎ワクチン接種の成功によるものです。
  • HDV と HBV の同時感染は、肝臓関連の死亡や肝細胞がんへの進行をより早くさせるために、慢性ウイルス性肝炎の最も重篤な病型と考えられています。
  • D 型肝炎感染は、B 型肝炎の予防接種により予防することができますが、治療となるとその成功率はよくありません。

本件ファクトシートについては厚生労働省検疫所ホームページの でも全文の日本語訳が公開されていますので、ご参照下さい(改定前)。

厚生労働省検疫所ホームページ : D型肝炎について (ファクトシート)

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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