ヒトパピローマウイルスとがん
キーファクト(主要な事実)
- ヒトパピローマウイルス (HPV) は、200 種類あるウイルスのグループ名です。 ほとんどの人に心配はありませんが、一部の高リスク型に感染することは一般的で、性器疣贅 (ゆうぜい) (性器イボ) やがんの原因となることがあります。
- 90 % の人は、体内で感染を制御しています。 高リスク HPV タイプによる持続的な HPV 感染は子宮頸がんの原因であり、外陰部、膣、口/喉、陰茎および肛門のがんと関連しています [1] 。
- 2019年、HPV は女性で推定 620,000 例、男性で 70,000 例のがんを引き起こしました [1] 。
- HPV に対する予防ワクチン接種により、これらのがんを予防できます。 さらに、HPV スクリーニングと前がん病変の治療は子宮頸がんを予防する効果的な方法です。
[1] de Martel et al, Lancet Global Health 2019,
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文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。