マールブルグウイルス症

重要事項

  • マールブルグ出血熱 (Marburg virus disease : MVD) は、以前はマールブルグ出血熱として知られていましたが、ヒトでは重症化し、しばしば致死的となる疾患です。
  • このウイルスは、ヒトにおいて重度のウイルス性出血熱を引き起こします。
  • MVD症例の平均致死率は50%前後ですが、過去の集団発生ではウイルス株や治療の違いによって 24 % から 88 % の幅があります。
  • 補水、および対症療法による早期の支持療法は生存率を高めます。ウイルスを中和することが証明され、承認された治療法はまだありませんが、現在、血液製剤、免疫療法および薬物療法が開発中です。
  • Pteropodidae科のオオコウモリであるRousettus aegyptiacus (フルーツ ・ コウモリ) は、マールブルグウイルスの自然宿主と考えられています。マールブルグウイルスは、コウモリから人へ伝播し、人から人への伝播により広がります。
  • 共同社会は集団発生の対策を成功させるうえで欠かせない役割を持っています。

本件ファクトシートについて、厚生労働省検疫所ホームページでは全文の日本語訳が公開されていますので、ご参照下さい 。(改定前)

厚生労働省検疫所ホームページ :マールブルグ病について(ファクトシート)

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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