難民・移住者のメンタルヘルス
キーファクト(主要な事実)
- 母国を何らかの理由で離れざるを得ない移住者は、2019年には世界で 2 億 7200 万人と推定されています。 難民、庇護希望者、不法移民は特に懸念される人々であり、保護と支援を必要としています。
- これらの人びとや難民は、移住前や移住を求める旅の間、そして定住して社会に溶け込むまでに、精神的な健康や幸福感に悪影響を与える様々なストレスにさらされます。
- うつ病、不安障害、心的外傷後ストレス障害 (PTSD) などよく見られる精神疾患の有病率は、逆境にさらされた移民や難民の方が、受け入れ側の人々よりも高い傾向にあります。
- 移民や難民の多くは、メンタルヘルスのサービスを受けられなかったり、サービスを受ける際に障壁があったりします。 また、ケアの継続性が損なわれていることもあります。
- 移民・難民のメンタルヘルスには、包括的で利用しやすい促進・予防プログラムを作ること、一般的な保健サービスの一環としてメンタルヘルスを強化すること、必要に応じて受けられる診断・治療・リハビリテーションを確保することなどが必要です。
- 移民・難民は社会に積極的に貢献していますが、心身ともに健康でなければその能力を十分に発揮することはできません。
ⓒWorld Health Organization
文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。