サル痘
重要事項
- 天然痘根絶計画の間に使用されたワクチンは、サル痘に対する予防にもなりました。 新しいワクチンが開発され、そのうちのひとつがサル痘の予防として承認されました。
- サル痘は、ポックスウイルス科のオルトポックスウイルス属に属するサル痘ウイルスによって引き起こされます。
- サル痘は通常、自己限定性の疾患であり、症状は 2 ~ 4 週間続きます。 重症化することもあります。 最近では、致死率は 3 ~ 6 % 前後です。
- サル痘は、感染者や動物との密接な接触、あるいはウイルスに汚染された物質を介してヒトに伝播します。
- サル痘ウイルスは、病巣、体液、呼吸器の飛沫、寝具などの汚染物質との密接な接触により、ヒトからヒトへ伝播します。
- サル痘は、主に中央 ・ 西アフリカの熱帯雨林地域で発生するウイルス性の人獣共通感染症であり、他の地域にも輸出されることがあります。
- 天然痘の治療薬として開発された抗ウイルス剤が、サル痘の治療薬としても認可されました。
- サル痘の臨床像は、1980年に世界中で根絶が宣言されたオルトポックスウイルス感染症である天然痘の臨床像と類似しています。 サル痘は天然痘より感染力が弱く、重症化することの少ない疾患です。
- サル痘は、一般的に発熱、発疹、リンパ節の腫脹などの臨床症状を呈し、様々な医学的合併症を引き起こす可能性があります。
本件ファクトシートについて、厚生労働省検疫所ホームページでは全文の日本語訳が公開されていますので、ご参照下さい(改定前 )
厚生労働省検疫所ホームページ :サル痘について(ファクトシート)
ⓒWorld Health Organization
文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。