看護と助産
キーファクト(主要な事実)
- 世界には 2900 万人の看護師と 220 万人の助産師がいると推定されています。 WHO は、2030年までに世界でさらに 450 万人の看護師と助産師が必要になると予測しています [1] 。
- その結果、2030年には看護師と助産師の世界的な医療従事者不足が 480 万人に達すると推定されており、その不足が最も大きいのはアフリカ、東南アジア、WHO東地中海地域の国々、そしてラテンアメリカの一部地域です [1] 。
- 看護師と助産師は、健康を改善し、より広範な経済に貢献する上で極めて重要な役割を果たしています。 効率的、効果的、回復力のある持続可能な医療システムを実現するには、それらへの投資が不可欠です。 彼らは必要不可欠なケアを提供するだけでなく、医療政策の策定やプライマリヘルスケアの推進において重要な役割を果たしています。 看護師と助産師は緊急事態においてケアを提供し、世界の保健システムの持続可能性を守っています。
- 世界全体では、医療 ・ 福祉分野の労働者 (health and social workforce) の 67 % が女性であるのに対し、全雇用部門では 41 % です。 看護および助産の職業は、女性の労働力の中で大きな割合を占めています。
- 世界の看護師の 80 % 以上が、世界人口の半分を占める国々で働いています。 そして、看護師の 8 人に 1 人は、生まれた国または訓練を受けた国以外の国で勤務しています。
- 女性看護師の割合が高いことは、医療サービスの適用範囲および平均余命と正の相関があり、乳児死亡率と負の相関が見られます。
[1] Boniol M, Kunjumen T, Nair TS, et al.The global health workforce stock and distribution in 2020 and 2030: a threat to equity and ‘universal’ health coverage?BMJ Global Health 2022;7:e009316.
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文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。