オピオイドの過量投与
重要事項
- 「オピオイド」という用語は、ケシの種子から抽出される化合物、ならびに脳内のオピオイド受容体と相互作用する類似の特性を有する半合成および合成化合物を含みます。
- オピオイドは、一般的には疼痛管理に使用され、モルヒネ、フェンタニルおよびトラマドールのような薬剤を含みます。
- 医療目的ではない使用、長期の使用、誤用および医学的な管理を外れて使用されると、オピオイド依存症やその他の健康問題につながります。
- その薬理作用により、オピオイドは呼吸困難を引き起こし、オピオイドの過量投与により死を招きます。
- 世界で、約50万人が薬物使用で死亡しています。これらの死亡の70%以上はオピオイドによるものであり、そのうち30%以上は過量投与によるものです。
- オピオイド依存症には効果的な治療法があり、過量投与のリスクを減らすことができます。しかし治療を必要とする人々のうち10%未満しか治療を受けていません。
- ナロキソンという薬剤をタイムリーに投与すれば、オピオイドの過量投与による死亡を防ぐことができます。
ⓒWorld Health Organization
文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。