敗血症

キーファクト(主要な事実)

  • 敗血症は世界的に最も多い死因の一つですが、集団レベルでの信頼できるデータの収集には課題があります [1] 。
  • 2020年に発表されたデータによると、世界中で 4,890 万人の感染者と 1,100 万人の敗血症関連死亡があり、これは全世界の死亡者数の 20 % に相当します [2] 。
  • 全世界で推定される敗血症患者のほぼ半数 (2,000 万人) が 5 歳未満の小児で発生しています。
  • 入院患者 1,000 人につき 15 人の患者が、医療を受けることによる合併症として敗血症を発症すると推定されています。
  • 敗血症は世界中のあらゆる人が罹患する可能性がありますが、罹患率と死亡率には大きな地域格差があり、中低所得国 (LMICs) で最も高い割合となっています [2] 。
  • 敗血症の治療には費用がかかります。 高所得国では、敗血症の病院全体の平均コストは患者 1 人当たり 32,000 米ドル以上と推定されています [3] 。

[1] Fleischmann-Struzek C, Rudd K. Challenges of assessing the burden of sepsis. Med Klin Intensivmed Notfmed. 2023 Dec;118(Suppl 2):68-74. doi: 10.1007/s00063-023-01088-7.

[2] Rudd KE, Johnson SC, Agesa KM, Shackelford KA, Tsoi D, Kievlan DR, Colombara DV, Ikuta KS, Kissoon N, Finfer S, Fleischmann-Struzek C, Machado FR, Reinhart KK, Rowan K, Seymour CW, Watson RS, West TE, Marinho F, Hay SI, Lozano R, Lopez AD, Angus DC, Murray CJL, Naghavi M. Global, regional, and national sepsis incidence and mortality, 1990-2017: analysis for the Global Burden of Disease Study. Lancet. 2020 Jan 18;395(10219):200-211. doi: 10.1016/S0140-6736(19)32989-7.

[3] Arefian H, Heublein S, Scherag A, Brunkhorst FM, Younis MZ, Moerer O, Fischer D, Hartmann M. Hospital-related cost of sepsis: A systematic review. J Infect. 2017 Feb;74(2):107-117. doi: 10.1016/j.jinf.2016.11.006.

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文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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