ジカウイルス感染症

キーファクト(主要な事実)

  • ジカウイルス感染症は、主に日中に刺咬する、ヤブカ属の蚊によって媒介されるウイルスを原因として引き起こされます。
  • ジカウイルスに感染しても、ほとんどの人は症状を発症しません。 症状が現れると発疹、発熱、結膜炎、筋肉や関節の痛み、倦怠感、頭痛などが 2 ~ 7 日間続きます。 ジカウイルス感染症の予防や治療のためのワクチンはまだ存在していません。
  • 妊娠中にジカウイルスに感染すると、通常よりも頭の大きさが小さい小頭症やその他の先天性奇形や早産、流産を引き起こす可能性があります。
  • ジカウイルス感染症は、成人および小児におけるギラン ・ バレー症候群、神経障害、脊髄炎と関連しています。
  • 2016年 2月、WHO はジカ熱による小頭症を国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (PHEIC) と宣言しました。 ジカウイルスと先天性奇形の因果関係が確認され、2016年11月に PHEIC 宣言は解除されました。
  • 2017年以降、世界的にジカウイルス感染症患者は減少しましたが、アメリカ大陸の複数の国々やアジア・アフリカの一部の国々では、低水準ながら感染が継続しており、散発的なアウトブレイクも報告されています。

なお、本件ファクトシートについては厚生労働省検疫所ホームページにおいて、全文の日本語訳が公開されています (改訂前の2022年12月現在の情報です) 。

厚生労働省検疫所ホームページ :ジカウイルス感染症(ファクトシート)

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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