ジカウイルス感染症
キーファクト(主要な事実)
- ジカウイルス感染症は、主に日中に刺咬する、ヤブカ属の蚊によって媒介されるウイルスを原因として引き起こされます。
- ジカウイルスに感染しても、ほとんどの人は症状を発症しません。 発症した人は通常、発疹、発熱、結膜炎、筋肉や関節の痛み、倦怠感、頭痛などの症状が 2 ~ 7 日間続きます。
- 妊娠中にジカウイルスに感染すると、小頭症などの先天性奇形や早産 ・ 流産を伴う乳児が生まれる可能性があります。
- ジカウイルス感染症は、成人および小児において、ギラン ・ バレー症候群、神経障害、脊髄炎と関連しています。
- 2016年 2月、WHOはジカウイルスに関連する小頭症を国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (PHEIC) と宣言し、ジカウイルスと先天性奇形の因果関係が確認されました。 WHOは同年11月にPHEICの終了を宣言しました。
- 2017年以降、世界的にジカウイルス感染症患者は減少しましたが、アメリカ大陸をはじめとする流行地域のいくつかの国では、低レベルで感染が続いています。
本件ファクトシートについては厚生労働省検疫所ホームページでも全文の日本語訳が公開されていますので、ご参照下さい(改定前)。
厚生労働省検疫所ホームページ :ジカウイルス感染症(ファクトシート)
ⓒWorld Health Organization
文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。