一部の国ではHIVサービスのうち、75%もの中断が報告されています。エイズによる死亡者の増加を防ぐために、COVID-19パンデミックの間もHIVサービスを継続する必要があります。
国連合同エイズ計画(UNAIDS)とWHOは、HIV医療サービスを継続することによる利益と、COVID-19の追加感染によるリスクを比較するため、数学的モデリングに協力しました。この分析によると、HIVサービスを継続することで、50年の時間的スパンで見るとき1万人あたり19〜146人のAIDS関連死が回避される一方で、HIVサービスに関連した曝露によるCOVID-19関連の追加死亡者数は1万人あたり0.002〜0.15人でした。この分析により、COVID-19パンデミックの際にHIVサービスの提供を継続することの利点は、COVID-19関連の追加死亡のリスクをはるかに上回ることが示されました。
UNAIDSの戦略的情報・評価担当ディレクターのピーター・ギース氏は、「世界は、将来にこのような厳しい二者択一の選択を迫られないよう、今、投資を行うべきです」と述べています。