WHOの職員が、コンゴ民主共和国で性的虐待に及んでいたとされる問題について、テドロス事務局長は独立調査委員会の報告を受け、被害者に対し、次のように謝罪し、責任をとることを約束しました。
【謝罪発言の要旨】
まず委員会の報告書に記載されている性的搾取や虐待の被害者や生存者の方々に謝罪します。 申し訳ありません。 皆さまに奉仕し、保護するために雇用されていたWHO職員が犯した行為について申し訳なく思っています。 この出来事による皆様の現在の苦しみに対しても申し訳なく思っています。
事務局長である私は、我々が雇用している人々の行動の結果と、このような行動を許した我々組織の問題について、最終的な責任を負います。
第一に、被害者と生存者への支援、保護、正義です。 被害者と生存者にサービスと支援を提供することは、私たちの最大の責務です。 WHOは、被害者および生存者の身元をまだ完全に把握できていません。 レイプの疑惑について、コンゴ民主共和国の国家当局に調査を依頼し、該当する場合は加害者とされる人物の国籍の国にも報告します。
第二に、当組織のマネジメントとスタッフの不法行為に対処します。 委員会は、報告された事件の管理において、職務上の違法行為に該当する可能性のある見逃し行為を確認しました。 WHO職員が性的搾取や虐待の報告に適切に対応しなかったことは、事件そのものと同じに悪質なことです。
第三に、当組織の構造と文化の全面的な改革です。 私たちが奉仕するべき人々を十分に保護できていない、あるいは虐待し悪用する機会を作り出している私たちの組織文化やリーダーシップの欠陥を特定し、対処しなければなりません。
委員会は 7 つの提言を行い、20 の具体的な行動を示しました。 これらの対策の多くはすでに進行中ですが、私たちは委員会が提唱する他の優先事項も含めて作業を拡大していきます。
今後 10 日以内に加盟国とともに包括的な管理行動計画を提供する予定ですが、その中心となるのは透明性です。 説明責任をさらに強化するために、私たちはWHO健康危機プログラムの独立監視 ･ 諮問委員会に、私たちの進捗状況を監視し、透明性をもって報告するよう依頼しています。
