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ワンヘルス 共同行動計画

WHOは今年 (2022) 、他の四者構成機関である国連食糧農業機関 (FAO) 、国連環境計画 (UNEP) 、国連獣疫事務局 (WOAH) と共に、ワンヘルス共同行動計画を立ち上げました。

この計画は、健康の脅威を予防し、予測し、探知し、対応するためのシステムと能力を統合するものです。 最終的には、この連携により、人間、動物、植物、環境の健康を向上させ、持続可能な開発に貢献する必要があります。

この計画は、10月の世界保健サミットにおいて発表され、G20ではこの統合的なアプローチを拡大するための 7 つの提言が特定されました。

ワンヘルスのアプローチは新しいものではありませんが、環境の側面はヒトと動物の健康の側面に比べて遅れており、食糧農業機関、WHO、国際獣疫事務局のワンヘルスの協力体制に、国連環境計画 (UNEP) を加えたことが非常に重要で、この統合は、今年エジプトで開催された国連の年次気候変動会議であるCOP27で強化されました。

四者は、気候変動、土地利用の変化、環境悪化などを含む健康リスクの要因について調査しています。 COP27で発表された「気候科学における 10 の新しい洞察」レポートは、これらの関連性とその下流への影響に焦点を当てています。

生物多様性に関するCOP15の会議では、WHOと汎アメリカ保健省が中心となってパネルディスカッションを行い、より強固なワンヘルスシステムのために生物多様性、気候、人間の健康を相互連携させることの重要性に焦点を当て、およそ 190 カ国が、2030年までに地球の陸と海の 30 % を保護し、生物多様性の損失に対して数々の対策を講じるという大筋の合意を承認したのです。

UNEPは、「ネイチャー ・ フォー ・ ヘルス」基金を立ち上げ、生物多様性、気候、健康の関連性を示す証拠をさらに構築することで、各国がより包括的な政策立案を実現し、意思決定者や関係者が将来のパンデミックを防ぐための対策を講じるのを支援します。

(関連記事)
https://www.who.int/news/item/23-12-2022-one-health-in-g20-countries 

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記事の詳細はWHOのサイトをご覧ください。

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