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FAO / WHO / WOAH 合同による最近のインフルエンザ A (H5N1) ウイルスの予備評価

2020年、高病原性鳥インフルエンザ (Highly pathogenic avian influenza : HPAI) A (H5N1) クレード2.3.4.4b ウイルスは、主に渡り鳥を介してアフリカ、アジア、ヨーロッパの多くの地域に広がり、これにより、かつてない数の野鳥が死に、家禽ではアウトブレイクが発生しています。

2021年後半にはこれらのウイルスが北米に渡り、その後2022年10月には南米に渡りましたが、さらに世界的に、野生および家畜 (伴侶動物や養殖動物を含む) の陸上哺乳類や海洋哺乳類を含む非鳥類種で A (H5N1) ウイルスの検出が増加しており、最近ではアメリカ合衆国のヤギや乳牛でも検出されました。

2020年以降、遺伝学的に特徴づけられた HPAI A (H5N1) ウイルスの大半は、ほぼ 2.3.4.4b クレードに属しています。 2021年に入ってから、A (H5N1) ウイルスに感染していると推定される乳牛やヒトにおける A (H5N1) の検出が 28 件 WHO に報告されていて、これらのヒト感染例のうち、ヘマグルチニン (HA) H5 クレードが判明している 13 例は、クレード 2.3.4.4b ウイルスによるものです。

この FAO (国連食糧農業機関) / WHO / WOAH (国際獣疫事務局) 合同リスクアセスメントでは、2021年以降に特徴付けられた A (H5N1) ウイルスに焦点を当て、公衆衛生リスクだけでなく、動物間でのウイルス拡散リスクも評価しています。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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